
バーレイ製品ができるまで
130年間同じ製法で作られているバーレイ。
熟練の職人の手によって伝統工芸品である変わらない作り方をご紹介します。

MADE IN ENGLANDにこだわるバーレイの製品は、原料の土からすべてイギリス産です。陶器を製造するための石膏型はすべて自社工場内で作り、それを使って素焼きの陶器が出来上がります。型は30回使ったら、新しいものに替えられます。

素焼きが出来上がったあと、スポンジを使って表面を滑らかにします。ポットの口や、カップのハンドルなどもすべて熟練の手作業でおこなわれます。

銅版転写による柄付けを行います。 柄付けを行うためのロール状の銅板に何種類ものニードルを使って手彫りで柄を刻んでいき銅板が完成します。銅板を彫れる職人さんは現在2人しかいません。1つの柄の銅板を完成させるのに、6週間以上かかります。出来上がった銅板にインクを塗って、薄い半紙(ティッシュ)に柄をプリントしていきます。

印刷されたロール紙のインクが乾く前に、一つ一つ素焼きの陶器の形に合わせて紙をカットし貼り合わせ、絵画の版画の要領でブラシでこすり柄を転写します。すべて手作業で行っているため柄の出方、色の濃淡が一つ一つ異なります。 転写後に再度炉に入れます。

銅版転写後にガラス質の釉薬を塗って3度目の焼き作業をします。釉薬の下に柄があるため、半永久的に絵が剥がれる事なく使えます。


こうして製品が出来上がり、複数人によって検品された後、梱包して出荷されます。 約160年前と同じように沢山の人の手と工程を経て出来上ったバーレイの陶器は、柄や色調、状態の一つひとつに個性があり、工業製品にはない温かい優しさにあふれています。

Q.お皿の裏に傷があります
プレートは釉薬を塗ったあと炉で焼く際に、プレートの3ヶ所を
セラミックの部品で支えて重ねています。
そのためプレートの裏面には、必ず3ヶ所、釉薬が塗られていない部分があります。
それはひっかき傷のように見えるため、お問い合わせをいただくことが多いですが
不良品ではございません。 古くからイギリスの多くのメーカーが行っていた製造方法で、
使用上問題ありませんのでご安心下さい。

このように、炉の高温にも耐える頑丈なセラミック素材の部品で、プレートの3ヶ所を支えて重ねて焼いているので裏側に跡が付きます。
例

裏面のこの辺りに3ヶ所、傷のような跡がついている。

釉薬が削れて突起のよ うになっていたりする。

Q.柄のつなぎ目がずれています。
バーレイは、柄を転写した薄紙を手作業でカットし、陶器に貼り付けています。
キャリコやフェリシティなど、総柄のパターンは柄のつなぎ目は必ず出ます。
また、カップのハンドルの根元や、底に近いカーブの部分などに良く見られる、
柄のヨレやインクが溜まったような部分も、このような製作工程をご覧いただければ
ご理解いただけると思います。


立体的な陶器に手で柄のペーパーを貼るという、絵付け方法ですので、柄のつなぎ目が出たり、

ポットの口やハンドル等の細かい部分などに、柄のヨレがあったりもします。
例

柄が切れ、つなぎ合わせたようにずれている。

柄がよれて滲んだようになっている。

Q.ピンクの食器なのに青い点や、
白い部分にインクがついている。
バーレイは創業当時と同じ施設で全ての柄が作られているため、
転写後の洗浄、焼成などの過程で他の柄の色飛びがどうしても起こってしまいます。
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例

柄と違う色のインクが付いている。

白い部分にインクが付いている。
上記に挙げたような例は、よく不良品ではないかとのお問い合わせをいただきますが
すべての工程が手作りであるバーレイ製品の特性ですので、不良品ではありません。
オールハンドクラフトによる、どれ一つとして同じ製品がないバーレイですので
このような特性も含めて可愛がっていただけたら幸いです。
ただしお買い上げの商品に欠けやヒビなどが見つかった場合は、1週間以内にお買い上げいただいた店舗にご連絡ください。
